2月26日、中曽根平和研究所の日米同盟研究会は「第2次トランプ政権はインド太平洋地域にどう関わるか」に関するウェビナーを開催し、インド太平洋地域に対する第2次トランプ政権の政策の現時点での見通しや各国の同政権に対する見方を分析しました。

〔報告者〕

　渡辺　紫乃　　当研究所客員研究員（上智大学総合グローバル学部教授）

　高橋　和宏　　当研究所客員研究員（法政大学法学部教授）

　古賀　　慶　　当研究所客員研究員（シンガポール南洋理工大学准教授）

　桒原　響子　　当研究所客員研究員（日本国際問題研究所研究員、
　　　　　　　　　　　　　　　　　　マクドナルド・ローリエ・インスティテュート・フェロー）

　石田　智範　　当研究所協力研究員（防衛省防衛研究所主任研究官）

　寺岡亜由美　　当研究所協力研究員（コロンビア大学東アジア研究所博士研究員）

　加藤　智裕　　当研究所支援研究員（ケンブリッジ大学アジア・中東学部客員研究員）

〔司会〕

　森　　　聡　　当研究所上席研究員（慶應義塾大学法学部教授）

　ウェビナーで扱われた主な内容は以下のとおりです。

・第2次トランプ政権の対中国、台湾海峡、韓国、北朝鮮政策の見通し。

・中国との経済関係の出口は取引か、それとも中国進出米国企業の米国回帰か。

・2月7日の日米首脳会談の評価。

・第2次トランプ政権に対する東南アジアの見方。

・共和党政権よりも民主党政権の方が東南アジアに関心があるか。

・2月13日の米印首脳会談の成果、米印関係の今後の課題。

・第2次トランプ政権下での「偽情報対策」の動向。米国は外国からの偽情報の影響に脆弱になるか。

・中国の対米姿勢や米中関係の今後の展望。

・第2次トランプ政権、特にウクライナ戦争への同政権の動きに対する台湾の見方。

・第2次トランプ政権の貿易政策の日本外交にとっての意味。

・第2次トランプ政権下の米中関係の中での東南アジアのアジア外交のあり方。

・米印防衛協力の拡大方針を踏まえた米印協力の今後の展望。

・第2次トランプ政権が米国社会や諸外国における「偽情報対策」に与える影響。

・米国が国益追求に走り、欧州が価値の外交に留まる中での日本の立ち位置。