2022/12/12
第13回「東京−ソウル・フォーラム」~「日韓新時代に向けて」"Opening a New Horizon in Korea-Japan Relations"~を東京で開催しました。
中曽根平和研究所(以下、NPI)と韓国のシンクタンクであるソウル国際フォーラム(以下、SFIA)は2022年12月9日、10日の二日間にわたり「第13回 東京−ソウル・フォーラム」を東京で開催しました。
本フォーラムは、日韓の相互理解促進・日韓関係の友好的発展を主な目的とし、外交・安全保障・経済・社会など幅広い分野に関して、日韓の政・財・学の各界を代表する識者が戦略的意見交換を行う場として、2010年より毎年開催されている国際会議です。
コロナ禍の影響により、この2年間はオンライン開催を余儀なくされましたが、3年振りに対面で開催しました。
北東アジア情勢、インド太平洋枠組み、経済安全保障をはじめ、多角的な観点から、これからの日韓関係のあり方を話し合いました。NPI麻生太郎会長が先月11月2日に訪韓し、就任後間もないユン・ソンニョル大統領と会談したことなどを踏まえ、日韓二国間関係をいかに好転させていけるかについて、真剣な議論が交わされました。
議論の中では、1998年10月の「日韓共同宣言−21世紀に向けた新たな日韓パートナーシップ−」の精神に立ち戻ることの必要性が双方から強調されたほか、ユン・ソンニョル大統領が未来志向を打ち出していることが歓迎されたこと、双方とも次世代の交流強化が必要との共通認識を有していることを確認しました。また、中国の動向について日韓がそれぞれどのように認識しているかなどについて理解を深め、インド太平洋地域における日韓協力の可能性について具体的に検討することができました。
新しい時代のため未来を見据えた大きな視野を持ちながら、目の前の個別課題を解決していくこと、お互いの関係性を互いに適切に管理していくことに努力し、両国の新たな時代を構築できるよう、対話と交流を深め、共通利益について国際社会の中で協働・協調していくことに前向きに努力すべきとの認識を共有しました。