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2024/10/03
10月24日開催、NPI公開ウェビナー「中国の「歴史戦」を紐解く」のご案内

左から川島研究本部長、福田氏、益尾氏、江藤氏

 靖国神社参拝、歴史教科書の記述、「慰安婦」をめぐる賠償訴訟など、いわゆる歴史認識問題が日中間の摩擦となることは少なくなりました。しかし中国共産党の結党100周年にあたる2021年、「四史」(中国共産党史、新中国史、改革開放史、社会主義発展史)という新しい歴史の区分が提起された頃より、習近平政権は公的な歴史認識の再構成を進めてきました。そしていまや中国の語る「歴史」は、既存の国際秩序に変容を迫るための論拠となりつつあります。

 国際情勢をいかに理解すべきなのか、その解釈の根拠をどのような歴史的経緯に求めるのか。本ウェビナーでは、中国が「歴史戦」をしかける諸問題について最新の研究動向を踏まえて議論します。

 下記要領にてお申し込みのうえ、奮ってご参加ください。


1. 日時

2024年10月24日(木) 10:00~11:30


2. 登壇者(敬称略)

〔パネリスト〕

川島 真   中曽根平和研究所 研究本部長

 報告1「中国におけるサンフランシスコ講和条約体制批判」

福田 円   法政大学法学部 教授/中曽根平和研究所 客員研究員

 報告2「台湾をめぐる国際認識--国連総会第2758号決議に関する論争」

益尾 知佐子 九州大学大学院 比較社会文化研究院 教授

 報告3「中国の沖縄浸透工作」

〔モデレーター〕

江藤 名保子 学習院大学法学部 教授/中曽根平和研究所 客員研究員


3. 開催方式

Zoomウェビナー(参加無料)


4. 参加申込方法

下記リンクから10月23日(水) 18:00までに直接お申し込みください。

https://us06web.zoom.us/webinar/register/WN_oE9B9neMRsuI6HhiZ5OB5A


■登壇者紹介

川島 真(かわしま しん) 東京大学大学院 総合文化研究科 教授

東京大学大学院人文社会系研究科博士課程修了。博士(文学)。北海道大学法学部助教授、東京大学大学院総合文化研究科准教授を経て現職。専門はアジア政治外交史。中曽根平和研究所研究本部長。著書に『中国近代外交の形成』(名古屋大学出版会、2004年。サントリー学芸賞受賞)、『中国のフロンティア―揺れ動く境界から考える』(岩波新書、2017年)、『20世紀の東アジア史』『日中戦争研究の現在-歴史と歴史認識問題』『サンフランシスコ講和と東アジア』(いずれも東京大学出版会、共編著)などがある。


福田 円(ふくだ まどか) 法政大学法学部 教授

国際基督教大学教養学部卒、慶應義塾大学大学院政策・メディア研究科修士課程修了、同後期博士課程単位取得退学。この間、台湾政治大学国際事務学院東亜研究所博士課程へ留学。博士(政策・メディア)。国士舘大学21世紀アジア学部専任講師、同准教授、法政大学法学部准教授を経て、2017年より現職。中曽根平和研究所客員研究員。著書に『中国外交と台湾-「一つの中国」原則の起源』(慶應義塾大学出版会、2013年)、『入門講義 戦後国際政治史』(共編著、慶應義塾大学出版会、2022年)などがある。


益尾 知佐子(ますお ちさこ) 九州大学大学院 比較社会文化研究院 教授

東京大学教養学部を卒業後、同大学院総合文化研究科で博士号取得(学術)。その間、研究助手として故エズラ・F・ヴォーゲル教授の薫陶も受けた。専門は国際関係論、現代中国の政治外交。日本国際問題研究所客員研究員。福岡で毎日、海を見て暮らすうちに海洋に関心を持ち、2021年には中国海警法批判などで中曽根康弘賞優秀賞を受賞。著書に『中国の行動原理』『中国外交史』『中国政治外交の転換点』など。英語・中国語での活動も多い。


江藤 名保子(えとう なおこ) 学習院大学法学部 教授

スタンフォード大学国際政治研究科修士課程および慶應義塾大学法学研究科後期博士課程修了。博士(法学)。人間文化研究機構地域研究推進センター研究員、日本貿易振興機構アジア経済研究所副主任研究員、シンガポール国立大学東アジア研究所客員研究員(2019-2020年)、北京大学国際関係学院客員研究員(2004-2005年)などを経て現職。専門は現代中国政治、日中関係、東アジア国際関係。地経学研究所上席研究員兼中国グループ・グループ長、中曽根平和研究所客員研究員、経済産業省経済安全保障に関する産業・技術基盤強化のための有識者会議委員などを兼任。著書に『日中関係 2001-2022』(共著、東京大学出版会、2023年)、『中国ナショナリズムのなかの日本-「愛国主義」の変容と歴史認識問題』(勁草書房、2014年)ほか。

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