2014/03/05
中国経済研究報告書
小林 貴・清水 幹彦 両主任研究員による報告を掲載しました。
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(序文)
外交・安全保障問題を考えるにあたり、国の基礎となる経済情勢に着目することは重要です。特に、中国との関係において、同国との経済的な結びつきが拡大・深化するなかで、経済分野に焦点を当てた調査研究の必要性は高いといえます。
そこで、本調査研究では、中国の経済情勢を俯瞰することを目的に、中国での経営活動、あるいは中国経済に詳しい専門家の方々を講師に招きコロキュアムを開催しました。
本報告書は、中国の経済情勢について、その輪郭と主要な動きを浮き彫りにすることを目指し、各講師の発表内容を整理し記述したものです。また、地方都市における中国情勢の見方について、研究機関で実施したインタビュー内容についても記載しました。
中国の面積は960万㎡(日本の約26倍)、人口13億5,404万人(2012年末)を擁する規模の大国であるため、中国の経済情勢を把握するには限りがあることは否めませんが、本調査研究における中国ビジネスに係る専門家からの貴重な講話を通して、中国の一端を浮き彫りにすることができたと思います。
お忙しいなかご協力いただいた専門家の皆様に改めて心よりお礼申し上げます。本調査研究が日中関係の改善、外交・安全保障問題の検討において、関係者のご参考になれば幸いです。
2014年3月
公益財団法人世界平和研究所