2021/11/15
小峰隆夫常任研究顧問によるコメンタリー「コロナ危機と日本経済」を掲載しました。
2021年1‐3月期以降のコロナ危機下の日本経済の大きな特徴は、「経済の方向は上向きだが、水準は低い」ということである。普通、エコノミストは景気が良いか悪いかを、経済が上向きか下向きかで判断する。一方、一般の人々は、暗黙のうちに、方向だけでなく水準も意識しているから、現在の景気は悪いと考える。こうして「実感なき景気回復」が生まれることになる。