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経済・社会

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2025/02/10
柿原主任研究員によるコメンタリー「中国、インドの鉄鋼業における低、脱炭素化の取組み」を掲載しました。

 2021年第26回気候変動枠組条約締約国会議、いわゆるCOP26において2050年カーボンニュートラル、温室効果ガスの排出を実質ゼロにすべく、関係各国は方向性を合意した。この実現に向け主要先進国は2050年までに、中国は2060年、インドは2070年と各国それぞれ目標を立て、低、脱炭素化に取組んでいる。しかしながら、現状に鑑みると世界のCO2排出量は2023年で37.2GTとピークアウトには至っていない。また、鉄鋼業はCO2排出量のうち全体の約7%、最終消費セクションの約13%を占め、世界でCO2を最も多く排出する産業である(2022年実績)。鉄鋼業におけるCO2排出は、主に自然界にある鉄鉱石を炭素により酸化還元する、いわゆる炭素還元製鉄の生産プロセスに起因する。このため鉄鋼業は、炭素還元製鉄から低、脱炭素化を可能とする生産プロセスへの転換に迫られている。
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