2022/03/25
藤崎一郎理事長によるコメンタリー「ウクライナと大阪冬の陣」を掲載しました。
いまロシアのウクライナ侵略開始1カ月たって片や毎日ロシアの砲撃が行われ片や随時和平協議が行われている。
ロシアがなぜ暴挙に出たか。プーチン個人に帰すよりもソ連時代からの力は使えるときは使うもの、近隣の目下は屈服させるものというDNAによるものと見ればわかりやすい。これはこうした全体主義国家に共通なものだろう。
テレビや新聞を見ているとウクライナの抵抗が予想以上で、ロシアがてこずっている、補給面でもロシア側に問題が出始めていると報道や解説が多い。ゼレンスキー大統領が主要国議会でつぎつぎ演説し、ロシアが世界的にますます孤立していることも伝えられる。早期に席捲できると考えていたプーチンの当初の思惑が外れたことは事実だろう。ロシア国内での反戦運動も予想外に活発で心強い。「プーチンの終わりの始まり」という見方は正しいかもしれない。ロシアという国家のしかし「自分が聞きたいことを聞く」という身びいき解説になってしまっていないかを常によく考える必要がある。