2023/02/21
米国政治外交研究会・コメンタリー「共和党保守派の再編と外交政策の展開」(宇野正祥・東京大学大学院法学政治学研究科博士課程)を掲載しました。
ドナルド・トランプ前大統領は2020年6月2日、大統領令第13926号を発し、全世界の人々の宗教的自由がアメリカの外交政策にとっての優先事項であることを宣言した。宗教的自由を巡る国際主義的・対外関与志向的な姿勢は、その孤立主義的あるいはナショナリスト的性格がクローズアップされがちなトランプ政権にとって例外的と評されるものであった。このトランプらしからぬ文書は、保守主義の意味と共和党の将来を巡って目下激しく戦われている「内戦」にとっていかなる意味を有するのであろうか?