English

経済・社会

  • 中曽根平和研究所ホーム
  • 研究
  • 経済・社会
  • 米中関係研究会コメンタリーNO.16「中国の経営者が昨今、関心を持っていること」(田中信彦・ブライトンヒューマン株式会社 パートナー)を掲載しました。
  • Facebook
  • Twitter
  • LINE

2023/02/27
米中関係研究会コメンタリーNO.16「中国の経営者が昨今、関心を持っていること」(田中信彦・ブライトンヒューマン株式会社 パートナー)を掲載しました。

現在、中国の経営者にとって最も頭の痛い問題が、「カネを払ってもらえない」という問題であろう。以前から個別のプロジェクトで支払が遅れるとか、代金を取りはぐれるといった問題は当然あった。しかし昨今の問題は、それが連鎖的に広がり、「代金を払ってもらえないから、払うこともできない」という状況がスパイラル的に拡大していることである。

筆者の義弟は江蘇省某市で従業員70人ほどの製造業を経営している。地下鉄や高速鉄道、風力発電などに使う機器の生産、販売が業務内容で、取引先はインフラ関連の国有企業が中心である。中国では毎年旧正月が近づくと、その年の未払い代金を一括して支払う習慣がある。義弟の話では、主要な取引先のひとつである超大型国有企業(中央企業)から昨年末に500万元ほどの支払いがあるはずであったが、大晦日の時点で入金されたのは160万元ほどにとどまった。このようなことは長年の取引で初めてのことで、大いに驚いたとのことだった。

< 前のページに戻る

経済・社会の最新記事

記事一覧へ >

他の研究活動

公益財団法人 中曽根康弘世界平和研究所(NPI)
Copyright ©Nakasone Peace Institute, All Rights Reserved.