2023/03/24
北東アジア情勢研究会コメンタリー No.11「北朝鮮の「対敵」姿勢から見る今年の南北韓の展望」(横溝未歩・中曽根平和研究所協力研究員)を掲載しました。
北朝鮮は昨年末(2022年12月26~31日)に開いた朝鮮労働党中央委員会第8期第6回全員会議拡大会議で、「強対強、正面勝負という対敵闘争」の原則から「対米・対敵対応方向」を決定したことを明らかにした。これは、これまで一応は「同族」と表現してきた韓国を公的に「敵」とみなしたということを意味する。「対敵」という言葉を紐解くと、これはもともと対米関係においてしばしば使われる単語であった。この「敵」という言葉がはっきりと韓国を指すようになったのは、2020年に南北韓の間でビラ散布が問題となった時からであろう。