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外交・安全保障

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2024/05/30
韓国・北朝鮮研究会コメンタリー No.7「第22代総選挙の結果と総選挙後の韓国政治」(梅田皓士・拓殖大学海外事情研究所助教)を掲載しました。

 韓国では、4月10日に第22代総選挙が実施された。そして、与党「国民の力」が108議席、最大野党「共に民主党」が175議席を獲得したことで「国民の力」が敗北した。ここで、あえて「共に民主党」の勝利ではなく、「国民の力」の敗北としたのは、この結果は「国民の力」の自滅によるものであるためである。他方で、「共に民主党」も必ずしも上手い党運営をしたわけではなかったものの、「国民の力」ほどの大きな失敗はしなかったため今回の結果となった。

 そして、この結果、尹錫悦は大統領の残り任期を少数与党による政権運営を余儀なくされることになった。これまでも尹錫悦は少数与党による政権運営であったが、今後は少数与党であることに加えて、総選挙で敗北した大統領となるのである。そのため、これまで以上に難しい政権運営が待ち構えている。この難しさは、曺国元法務部長官が結党した「祖国革新党」が12議席を獲得したことも関係する。曺国は検事総長時代の尹錫悦と対立したことで捜査を受けたために尹錫悦に対する「私怨」がある。そのため、尹錫悦に対して厳しい姿勢をとることが予想される。

 これらのことから、尹錫悦の政権運営は困難さが増したと言える。その中で、尹錫悦の今後の政権の舵取りに関する事項を中心として検討する。

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