2025/01/15
中国・台湾研究会コメンタリーNo.3「中国人民解放軍による対台湾演習の実態と意図」(門間理良・拓殖大学海外事情研究所教授)を掲載しました。
2022 年 8 月のナンシー・ペロシ米下院議長(当時)の訪台以降、中国人民解放軍(以下、解放軍)はしばしば、台湾本島周辺海空域を対象とした軍事演習を実施している。本稿では、それらの演習の特徴を抽出し分析するとともに、その演習に込められた意図を探ることに主眼を置いて執筆する。
取り上げる演習は、2022年8月実施の「重要軍事演習」、2023年4月の「聯合利剣」演習、2024年5月の「聯合利剣-2024A」演習、同年10月の「聯合利剣-2024B」演習に加えて、同年12月に解放軍が7つの「空域保留区」を設定するとともに、海軍艦艇と海警局公船を展開させた動きについて、分析を加えるものとする。