English

外交・安全保障

  • 中曽根平和研究所ホーム
  • 研究
  • 外交・安全保障
  • ロシア研究会コメンタリーNo.5「ウクライナ侵攻で変容するロシアの対外関係 ―INSTCの発展と対インド貿易に見る「南」との連携―」(中馬瑞貴・(一社)ROTOBO ロシアNIS経済研究所主任 )を掲載しました。
  • Facebook
  • Twitter
  • LINE

2025/08/20
ロシア研究会コメンタリーNo.5「ウクライナ侵攻で変容するロシアの対外関係 ―INSTCの発展と対インド貿易に見る「南」との連携―」(中馬瑞貴・(一社)ROTOBO ロシアNIS経済研究所主任 )を掲載しました。

 ウクライナ侵攻以降、ロシアと欧米との関係は、冷戦終結後、過去最悪の状況と言われる。欧米諸国は過去最大規模の対ロシア制裁を課し、ロシア経済やウクライナとの継戦能力に打撃を与えると同時に、国際社会におけるロシアの「孤立」を目指してきた。しかし、ロシア経済は耐性を示し、ウクライナとの戦争は続き、国際社会におけるロシアは「孤立」するどころか、非欧米諸国との関係を維持、一部の国とはむしろ接近が顕著になっている。

 特にロシアの対外関係に目を向けると、欧米に代表される西側諸国との関係悪化に対応すべく、最大のパートナー国と言える東の中国と関係を強化させていることは言うまでもない。加えて、ロシアは新たなパートナーとして、中東やインドなど「南」に位置する国々との連携も強化している。特にロシアの対外経済関係における「南」の重要性は日に日に高まっている。

 「南」との連携強化については、ロシアとインドおよびイランを中央アジア・コーカサスを経由してつなぐ「新しい」輸送回廊「国際南北輸送回廊(INSTC)」の発展に如実に表れている。そして、INSTC の南端にあたるインドとロシアの貿易関係は、ウクライナ侵攻以降、中国に次ぐ規模まで拡大している。そこで本稿では、INSTCをめぐる最新の動向およびロシアとインドの最新の貿易動向に注目し、ロシアの対外(経済)関係における「南」との連携強化の実態を明らかにする。

< 前のページに戻る

外交・安全保障の最新記事

記事一覧へ >

他の研究活動

公益財団法人 中曽根康弘世界平和研究所(NPI)
Copyright ©Nakasone Peace Institute, All Rights Reserved.