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2021/08/30
8月26日に、NPI「知りたいことを聞く」シリーズ
「米中関係 ~米国は何を考え、中国は何を考えているのか。今後の見通しは?~」を開催しました。

 NPI「知りたいことを聞く」シリーズは、人々が関心を寄せる旬のテーマについて、第一線の研究者に「知りたいこと」を投げかけて見解を聞く討論会です。モデレーターは当研究所理事長の藤崎一郎が務め、今回はパネリストに川島真東京大学教授・研究本部長代行と森聡法政大学法学部教授を迎えました。


 ウェビナーのお申し込み時に皆様から寄せられた「聞きたいこと」を下の5つのグループに整理してパネリストに投げかけ、見解を聞きながら議論しました。


1. 米中は、現在の対立状況をどうしようとしているか? それぞれの思惑は?

 米国は長らく中国にエンゲージメント政策をとってきた。中国の民主化への期待、安い労働力や巨大市場の魅力、そして簡単には米国に追いつかないだろうという見方があったが、中国が予想以上に強大になった今、米国は太陽政策から北風政策に転換している。今後も北風路線を続けるのか、きっかけがあればどこかで変わろうとするのか。

一方、米中とも内政にインフラや経済安定化といった重要課題を抱えている。米中の対立を国内の引き締めや政策の理屈に使っている面はあるのか。


2. 経済のデカップリングを、米中はそれぞれどうしようとしているか? 

 中国の対外貿易は米国向けを含めて伸びており、決して落ちていない。中国が巨大市場であり製造国でもあることは変わらず、日本にとっても中国との経済関係は重要だ。「デカップリング」というが、実際は今までと同じ状況が続くと見てよいか。それとも、国防授権法の範囲等については変わってくるか。日本企業が気をつけるべき点は何か。


3. 一部で「米国は、台湾に対する政策路線を変えた」という見方があるようだが、実際はどうなのか?中国の思惑は?ロシアの関わり方は?

 いずれ中国の軍事力は上がるにしても、米国と対峙していま、中国が台湾に事を起こす必要はあるのか。台湾自身は状況をどう捉えているか。ロシアは台湾問題に関与してくるか。


4. アフガニスタン情勢において米国は批判されているが、これをどう見るか?

中国とアフガニスタンとの関係は、どうか?

 「米国は、サイゴンの時もクルドの時も最後は見捨てた。そして今回のアフガにスタンでもアメリカファーストとなった」と言う声が聞かれる。国際社会における米国の信頼度は落ちたのか。中国がアフガニスタンとのパイプを強めるのではないかという見方もある。

アフガニスタン情勢を米中関係という視点で見ると、どんなことが言えそうか。


5. 米中の狭間で、日本はどう対応をしていけばよいか?

 米中とも、経済分野で様々な規制/法案を制定している。日本企業に必要な対策はなにか。

日本の対中感情は、中国が尖閣諸島周辺接続水域への侵入を増やしている限り良くなるとは思えないが、中国は日本との関係をどう考えているのか、日本はどうしていけばよいか。

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