2021/08/26
NPIメールマガジン 「科学技術をめぐる米中対立の構造を読み解く―中国科学技術の動向をめぐって―」
米中関係研究会では、7月15日、「科学技術をめぐる米中対立の構造を読み解く―中国科学技術の動向をめぐって―」をテーマに、科学ジャーナリスト倉澤治雄氏のご報告をもとに議論を行いました。
倉澤氏は大手テレビ局の記者として防衛や国際ニュースを、北京支局長時代は経済、政治、科学、ニュース解説まで幅広く扱い、国立研究開発法人科学技術振興機構中国総合研究センター副センター長などを経て、現在科学ジャーナリストとしてご活躍です。
中国は、科学技術分野における論文数、論文の重要度を表す「被引用度」でも業績が著しく伸びています。
日本は中国の科学技術力を過小評価する傾向がありますが、少なくとも「量」で中国は米国を凌駕しており、やがて「質」に転化する時代も予想されます。
宇宙開発でも発展が目覚ましく、米国が十数年かけて実現した火星探査と表面着陸を、21年5月に中国は初チャレンジで成功させました。
そして、約14億人の人口の約9割に当たる12億人がネットを通じて繋がり、「アリペイ」や「ウィチャットペイ」といったモバイル決済、SNS、交通、流通、ニュース、ゲーム、イベントなど、
社会のあらゆるサービスがネットを通じて行われる「ユビキタス社会」となっています。
論考は、以下の構成で米国に迫る中国科学技術の動向を、そして日本の科学技術についても考察しています。
1. 科学技術指標が示す中国の躍進
2. 宇宙開発でしのぎを削る米中
3. 新型コロナとデジタル・トランスフォーメーション
4. 科学技術の「地政学」と日本のポジション
いま世界が最も注目している課題について、是非ご覧ください。
https://npi.or.jp/research/2021/08/26161730.html
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