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2022/08/30
米中関係研究会・コメンタリーNo.13「中国の核戦力の動向について」(飯田将史・防衛省防衛研究所 地域研究部米欧ロシア研究室室長)を掲載しました。

中国の核戦力の基盤を成しているのは陸上発射型の弾道ミサイルである。中国は長らく液体燃料の大陸間弾道ミサイル(ICBM)であるDF-5に対米核抑止力を依存してきた。DF-5は射程が12,000キロを超え、地上の格納庫(サイロ)から発射するものである。中国は2010年代にこれを近代化したDF-5Bを配備した。DF-5Bは射程が延長されるとともに、弾頭が複数個別誘導再突入体(MIRV)化されているとされる。他方で、2000年代になると中国は固体燃料のICBMであるDF-31を配備した。DF-31は輸送起立発射機(TEL)に搭載されるため任意の場所から発射することが可能であり、固体燃料のため発射までの準備時間が短くて済む。さらに最近ではDF-31より射程が長く、弾頭がMIRV化されたICBMであるDF-41が配備され始めている。このように中国はICBMの能力向上を着実に図っており、ICBMは中国の核戦力における大黒柱となっている。

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