第13回受賞者
2017年7月7日授賞・対外発表
野田 章子(優秀賞)
年齢:(48歳) 国籍:日本
所属:国連開発計画(UNDP)モルディブ事務所モルディブ国連常駐調整官兼 UNDP常駐代表
選考理由:国連職員。2011年から2014年、UNDPネパール事務所長として、各郡の緊急時対応センター設置に尽力し、2015年のネパール大地震の対応に役立てられた。同国の選挙支援、反乱兵士の帰還と社会復帰、憲法制定、地方分権等のプロジェクトで強いリーダーシップを発揮した。2014年モルディブに赴任し、政治の安定化、気候変動下での効率的な水の管理、SDGの政策主流化等に取り組んでいる。世界各国の平和構築、開発、防災、復興の分野で活躍している。
ジェニファー M・リンド Jennifer M. Lind(奨励賞)
年齢:(48歳) 国籍:アメリカ
所属:ダートマス大学准教授
選考理由:著名なアメリカ人の日本外交研究者。著書「Sorry State: Apologies in International Politics」などを通じて国際政治学の学問領域に「謝罪」や「歴史認識」を導入したことでその研究が高く評価されており、さらには日米両国の新聞やメディアなどでも頻繁にコメントを寄せて、バランスが取れた良質な発言を続けている。また、「富士山会合」、「日本再発見プロジェクト」(日本再建イニシアティブ)、さらに、"Asia Strategy Initiative"(笹川平和財団日米プログラムが実施する日米の中堅専門家による政策提言プロジェクト)等にも活発に参加し、日米交流の発展と相互理解の進展に多大な貢献をなしている。
黒崎 岳大(奨励賞)
年齢:(42歳) 国籍:日本 所属:国際機関太平洋諸島センター(PIC)副所長
選考理由:太平洋諸島地域の国際関係、とりわけ安全保障をめぐる国際秩序の変容を研究するとともに、上記の研究を通じ、同地域に対する日本外交に対する分析と提言に取り組む。また、所属するPICを通じ、我が国と同地域の交流にも取り組む。最近の出版物「太平洋島嶼地域における国際秩序の変容と再構築」(IDE-JETROアジア経済研究所・共編,2016年4月)