第21回受賞者
2025年10月21日対外発表、11月28日受賞
門田 瑠衣子(もんだ るいこ)(優秀賞)
国籍:日本
所属:認定NPO法人PLAS代表理事
選考理由:特定非営利活動法人の代表として、学生時代からアフリカ支援活動に取り組み、アフリカで貧困やHIV/エイズの影響を受ける家庭の子供たちの支援を行ってきた。大学院時代から約20年以上にわたりNGOを運営しており、堅実な運営を行いながらも、現地NGOとの協動を通じて地域に根差した支援体制づくりにも取り組むとともに、クラウドファンディングやチャリティオークションなど新しい試みを通じて支援のあり方を切り拓き、若い女性支援者とともに活動を広げていることは極めて高く評価できるものである。

崔 智喜(チェ ジヒ)(奨励賞)
国籍:韓国
所属:東京大学大学院総合文化研究科学術研究員
選考理由:韓国出身の研究者で、北朝鮮統一問題について韓国で修士号を取得後、日本で日韓関係、中曽根政権の研究により博士号を取得した。ジャーナリストとしての実務経験もあり、研究成果を分かりやすく発信する力がある。研究者としての将来性と教育者としての人間性を評価するとともに、日韓国交正常化60周年という節目の年に、二分法的ではない多面的な外交に焦点を当てた研究を行い、分断された考え方が蔓延する国際情勢の中で、中曽根外交について焦点をあてたことは高く評価できるものである。

Céline Pajon(セリーヌ パジョン)(奨励賞)
国籍:フランス
所属:Institut français des relations internationales (Ifri),Head of Japan Research
選考理由:フランスの有力シンクタンクでジャパンチェアを務め、日本の外交・安全保障に関する研究に基づき、時々刻々と変化する社会的需要に応じた情報発信を積極的に展開している。アカデミズムとは異なる立場から、欧州における日本理解や欧州との関係強化において重要な役割を果たしており、その活動、業績は今後の国際的な知的交流の担い手としても高く評価できるものである。

